- 会期:
- [前期]2024年11月1日(金)~3日(日)
[後期]2024年11月5日(火)~7日(木)
- 会場:
- 音羽山 清水寺 圓通殿
美術展覧会「藝展」は、平安建都1200年の節目となった1994 年より、前身である「清水寺 古と優艶の書画展」と題してスタートしました。改称後は書芸術を含め、あらゆる日本の芸術文化を世界へ発信することを目指し、京都の古刹、清水寺を舞台に開催を続けられています。
この度、世界遺産の登録から今年で30周年を迎える清水寺と、オーストリア・ウィーンのシェーンブルン宮殿をつなぐ、「第四回藝展」の国内展に作品を出展いたします。
京都・清水寺と、シェーンブルン宮殿は芸術を通じた交流の歴史がありました。代々神聖ローマ帝国の皇帝を務めたハプスブルク家の女帝マリア・テレジアは「私はダイヤモンドよりも漆器が好き」という言葉を残しており、宮殿内に漆の間を作らせたほど日本の伝統文化を愛好しました。また、オーストリア=ハンガリー帝国皇位継承者フランツ大公は世界旅行の際、清水寺を訪問。その感動を表すかのように大公は宮殿の庭園の一角に日本庭園を造園させます。以後、宮殿と庭園群は1996年にユネスコの世界文化遺産に登録され、日本とオーストリアの絆を象徴する重要な遺産の1つに数えられています。
由緒ある清水寺がユネスコの世界遺産登録30周年となる記念すべき本年、圓通殿における作品展示で、日本の芸術文化の発展と、両国の文化交流の促進に寄与できれば幸いです。皆様のご来場をお待ちしております。